リボ払いの仕組みとシミュレーション

アドオン方式のクレジットカードの分割払いカードローン借り換えで損を防ぐ

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クレジットカードで買い物をした場合は、一括払い、分割払い、リボ払い、ボーナス一括払いなどの支払い方法を、購入者が選んでお店の方に伝えますよね。

これらは支払い方法ですが、
分割払いを選択した際に、クレジットカード会社が設定している方式で手数料・金利が計算されます。

その計算方式のひとつが「アドオン方式」です。
金利の計算方式としては「実質年利」で計算する方法もあります。

アドオン方式は借換が得するケースも多い

クレジットカードやローンの支払いがアドオン方式で計算されている分割払いの場合は、カードローンに借り換えたほうが金利的なメリットが出る可能性が高いです。

アドオン方式とは、そもそもどのような金利計算方式で、どのような点に注意すべきでしょうか?

アドオン方式とは?

アドオン方式とは、非常にシンプルな利息(手数料)の計算方式です。

借入期間や支払回数に関わらず、借入額×金利(手数料率)で計算される利息(手数料)を支払う方法です。

例えば、50万円を金利15%にてアドオン方式で借りた場合の手数料は50万円×15%=75,000円となります。

支払回数が何回であれば、総額でこの75,000円を支払分ければなりません。

12回払いの場合の返済予定表は以下のようになります。

実質年利では残存原本にもとづいて利息を計算:

一方、実質年利で計算する場合には残存原本に基づいて利息計算を行います。同様に100万円の借り入れで、実質年率を10%、返済回数を10回とすると、初月は100万円の元金に金利がかかるので100万円×10%÷12ヶ月=約8,333円が金利となります。しかし、翌月は90万円の元金になるため、金利は90万円×10%÷12ヶ月=7,500円となります。これを計算していくと返済までにかかる支払い金利の総額は約45,833円となります。

http://card.benrista.com/technical-term/54/

 

アドオン方式(12回払い)

返済回数 返済元金 支払利息 元利支払計 返済後残高
第1回目 41,700 6,250 47,950 458,300
第2回目 41,700 6,250 47,950 416,600
第3回目 41,700 6,250 47,950 374,900
第4回目 41,700 6,250 47,950 333,200
第5回目 41,700 6,250 47,950 291,500
第6回目 41,700 6,250 47,950 249,800
第7回目 41,700 6,250 47,950 208,100
第8回目 41,700 6,250 47,950 166,400
第9回目 41,700 6,250 47,950 124,700
第10回目 41,700 6,250 47,950 83,000
第11回目 41,700 6,250 47,950 41,300
第12回目 41,300 6,250 47,550 0
利息計 75,000

実はアドオン方式の場合、支払回数が何回であっても支払う利息の総額は変わりません。

その証拠に、上記ローンを6回払いで返済した場合の返済予定表を下記に作りましたので見てください。

アドオン方式(6回払い)

返済回数 返済元金 支払利息 元利支払計 返済後残高
第1回目 84,000 12,500 96,500 416,000
第2回目 84,000 12,500 96,500 332,000
第3回目 84,000 12,500 96,500 248,000
第4回目 84,000 12,500 96,500 164,000
第5回目 84,000 12,500 96,500 80,000
第6回目 80,000 12,500 92,500 0
利息計 75,000

返済回数が12回でも6回でも、支払う利息の合計は同じ金額ですね。
つまり「早期に完済するメリットが全くない」のがアドオン方式ということです

 

アドオン方式と実質年利方式の違いは?

50万円を金利15%で実質年利で計算したローン場合の利息負担額は以下のようになります。

1年返済:41,548円

6か月返済:22,102円

2年返済:81,832円

実質年利でローン返済の場合には、元金が減少した分には利息が発生しないため、利息の支払い額が元金の減少とともに少なくなっていくのが一般的です。

しかし、アドオン方式で計算された金利は最初の借入額に単純に金利を乗じただけですので、支払回数が短くなれば金利負担は不要に大きくなってしまうのです。

このような支払いであればカードローンなどで借り換えたほうが得になるでしょう。

 

支払い回数・返済期間が長ければ実質年利よりアドオンのほうが得になることも

アドオン方式は借入期間に関係なく、利息の支払総額が変わりません。

このため、上記事例の場合、借入期間がどれだけ長くても総額は75,000円です。

しかし、通常のローンの場合には借入期間と借入残高に合わせて利息負担が多くなるものです。

上記事例で借入期間を3年、4年、5年とした場合の、通常ローンの利息負担額は以下の通りです。

3年返済:123,988円

4年返済:167,920円

5年返済:213,700円

通常のローンは借入期間が長ければ利息負担額が大きくなるのは当たり前ですが、アドオン方式の場合には期間に関係なく「借入額×金利」の利息が総額で発生するため、期間が長い場合にはアドオン金利の方が得になります。

 

支払回数の短いアドオン方式こそカードローンに借り換えるメリットあり

支払回数の短いアドオン方式の支払いを、カードローンで借り換えを行うことができれば確かに利息負担の軽減を図ることができる可能性があります。

ただしその場合でも注意点があります。

クレジットカードやローン契約によっては、一括返済時に将来払う予定の利息も清算しなければならないことが多いという点です。

例えば、上記の12回払いの返済予定表のローンを1回目の返済が終わった時点で借り換える場合、残高の458,300円の元金を返済しなければならないのは当然です。

これに加えて、将来払う予定の利息(手数料)である6,250円×11回=68,750円も一緒に清算しなければならないことがあります。

このようなローンの借り換えを行っても全く意味がありません。

返済時に将来の利息分を支払い、借り換え後のローンの利息も負担しなければならないため、2重に利息を払う必要が生じてしまうためです。

アドオン方式は借り換え時はもちろんですが、借入時にも繰上返済時にどのような契約になっているのかを事前によく確認するようにしましょう。

 

アドオン方式での分割払い損 借り換えまとめ

以前は、消費者金融のローンなどでもアドオン方式が採用されていましたが、今は禁止され、クレジットカードの分割払いや、クレジット会社のローンなどにアドオン方式が採用されています。

信販系の自動車ローンにも多いです。

アドオン式の金利で手数料・利息計算がなされている場合は、上記の注意点にを考慮してカードローン借換を検討してみましょう。

リボ払いのカードローン借り換えを積極的に受けている銀行カードローンなら、アドオン方式からの借り換えも気軽に相談に乗ってもらえそうですね。

 

 

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