格安SIMカードとは
スマートフォンやタブレットは便利で今や無くてはならない生活の中での必需品となています。しかし、ネックがあるとしたら毎月固定的にかかってくる高い通信費用ということになります。その状況に対応すべく格安スマホが出現してきたのが去年くらいからという事なのですが、格安スマホを利用するためには格安SIMカードというものが必要となってきます。格安SIMカードは格安スマホに対応している業者にサービスを申し込んで手に入れるというものとなります。この格安SIMカードを差し込むことにより従来のスマートフォンと同じようにLTEや3Gという通信環境を得ることができるのです。格安SIMカードを利用すると毎月の利用料金が、通常のスマートフォンを利用していた時の半分から3分の1以下になるのが格安スマホということになるのです。SIMカード自体は従来のスマートフォンにも装備されているものですが、格安スマホに対応している格安SIMカードは非常に安いということになります。格安SIMカードは基本的にはデーター通信がメインとなっています。そのためメールアドレスが標準化されていません。また、音声通話も基本的には出来ない状態となっています。これらの不備な点はアプリなどをダウンロードして組み込む事で解決できることが多いので大きな問題となることはないのです。格安スマホの普及は格安SIMカードがあっての話であって、アプリが利用できるスマートフォンならではと言うことができるのです。
格安SIMカードのメリット
格安スマホに必要となってくる格安SIMカードのメリットは一体何かということになりますと、間違いなく大きなメリットとなっているのは価格ということになるでしょう。格安SIMカードは格安スマホを利用する人が毎月安ければ1,000円程度からの固定費を払うことによって手に入れることができます。基本的に必要な物はこの固定費分だけということになりますから、従来のスマートフォンと比べるといかに価格的にメリットがあるのかということがよくわかります。格安SIMカードはデーター通信に特化している部分があるので、そのままでは利用できないサービスも有りますがアプリなどを上手に利用すればストレスを感じることもなく思いっきり格安スマホを利用することが可能となってくるのです。また、格安SIMカードのメリットは他にもあります。今までのスマートフォンだと大手キャリアとの契約は基本的に2年は必ず契約をしなくてはいけないこととなっています。もし、途中で解約をすると思いの外、高い違約金を取られるというのが一般的です。しかし、格安SIMカードに関してはそうした縛りが基本線としてはありません。そのために翌月でもいつでも格安SIMカードを変更できるという利点があるのです。生活をしていると2年の間でも生活パターンが変わりスマートフォンの利用の仕方も変わってくることもあります。そういう意味では自分に合った格安SIMカード、格安スマホを選ぶことができるので大きなメリットであると言えるのです。
格安スマホとMVNO
MVNOという言葉は格安スマホや格安SIMカードの話題になると必ずと言って良いほど出てくる言葉です。MVNOとはMobile Virtual Network Operatorの略で仮想移動体通信業者ということになります。これだけを聞くと何のことかわりませんが、現状の携帯電話や従来のスマートフォンは大手のキャリアであるNTTドコモやKDDI、ソフトバンクなどの独自の通信回線網を持っている企業によって運営されています。MVNOとは大手キャリアのように自社通信回線網を持たないで通信回線網を持っているNTTドコモなどから通信網を借りて別ブランドとして通信事業を展開している業者のことを言うのです。去年話題となったイオンの格安スマホなどはイオンがMVNOにあたるというわけです。MVNOは自社で通信網を持っていないのでちゃんと通信状態を良好に維持できるのだろうかと思われる人もいるかもしれませんが、借りているとはいえ大手のキャリアの通信網と同じということになりますから特に大きな支障もなく利用することが可能となっているのです。つまり、MVNOが格安スマホを運営する運営会社であるということになるのです。現状、MVNOが利用している大手キャリアの通信網はほとんどがNTTドコモの通信網となります。そのため、格安スマホを利用するにあたっての端末はNTTドコモの端末だとスムーズに利用できる場合が多いようです。MVNOを展開している企業は通信業者とは限りません。各方面から今後も参入があるのではないかと思われます。
格安スマホはどのくらい安くなるのか
何かと話題になっている格安スマホですが、現状のスマートフォンを格安スマホに変えるといったいどの位の金額が安くなるのでしょうか。格安というだけあって相当に安くなるのだろうなということは何となく想像はできます。その安さの違いは実際には人によって違うという事が言えます。どんなプランで申し込むのかで変わってくるのです。従来型のスマートフォンを持っている人でも、いろいろない人がいます。通話からネット、SNSやゲームに至るまでありとあらゆることをスマートフォンを使いこなしている人もいるでしょうが、ほとんど通話しかしない、メールしかしないという人もいるでしょう。使い方に違いがあっても同じスマートフォンを持っているということになります。しかし、ほとんどスマートフォンを利用しないのに持っているような人なら断然、格安スマホに乗り換えるべきでしょう。現状かかっている通信費が最低でも毎月7,000円近くかかっているものが1,000円台で済んでしまう可能性があるのですから。それなりに利用している人でも通信容量を少し大きなプランで格安スマホに契約をすれば毎月7,000円かかっている通信費が2,000円台で抑えることも可能となっているのです。このように見ていきますと相当に従来型のスマートフォンを使いこなしている人でなければ格安スマホを検討してみる価値はあるということになります。安くなる費用は人によって違うのですが毎月5,000円以上安くなる人も出てくるということなのです。
格安スマホとSIMフリー
格安スマホを利用するためには、従来のスマートフォンのようにNTTドコモやKDDIなどの大手キャリアと契約を結ぶというものではありません。契約を結ぶのはMVNOと言われる格安スマホを提供している企業と契約をすることとなるのです。格安スマホに利用する端末に関しても現状利用しているスマートフォンを、そのまま利用できるとは限らないのです。唯一、そのまま現状のスマートフォン端末を利用して格安スマホに利用変更ができるのがNTTドコモの端末である場合だけです。これはMVNOのほとんどがNTTドコモの通信回線を利用しているためです。そのため、KDDIやソフトバンクで従来のスマートフォンを利用しているのであれば格安スマホ用の端末を新たに購入しなくてはいけないということになります。その端末はSIMカードが自由に変更できるSIMフリーの端末ということになります。SIMフリー端末は従来のスマートフォンの端末のように最新型の機種が揃えられているというわけではありません。そのため、機種的に少し前の端末になると思っておいたほうが良いでしょう。そういう意味ではいつでも最新機種を持ちたいと思う人には格安スマホは向いていないかもしれません。SIMフリーの端末は価格的には最新機種ではないために安くなっている傾向にあります。つまり、格安スマホは毎月の通信費が驚くほど安くなるわけだけでなく、最初の端末を購入する段階から従来よりも安く手に入れることができるということになるのです。NTTドコモと契約をしている人なら格安スマホに乗り換える場合は端末にかかる費用は0円ということになります。
格安スマホで電話番号はどうなるのか
昔は携帯電話を利用していてキャリアを変更すると電話番号も変わってしまうというのが一般的でした。しかし、数年前から携帯電話にしてもスマートフォンにしても今利用している電話番号を他社のキャリアに乗り換えをしても電話番号を変更せずに済むという仕組み、MNPつまり番号ポータビリティーが適用されるようになっています。このMNPの利用に関しては基本的に手数料などはかからないというのが一般的となっています。では、格安スマホではどうなのでしょうか。格安スマホを利用しだすと今までの電話番号は変わってしまのかどうか気になるところです。格安スマホを利用してもMNPの利用は可能で番号を変えずに使うことができます。ただし、注意をしておきたいことがあります。従来型のスマートフォンなどでキャリ変更をした際には手数料はかからないのが一般的ですが、格安スマホに関しては業者によって対応が分かれるとうことです。ある業者では手続きに3,000円程度かかるところもあるし、キャンペーンなどを行っていれば手数料を割引をしているところもあります。また、全く手数料が不要だという業者も存在しているのです。この辺りは契約の際にしっかりと確認を要するところだと思われます。格安スマホの場合はプランが業者によって様々です。そのためMNPの手数料が不要だからといって自分に適合したプランが有るかどうかは確認をしなくてはいけません。最初に手数料が必要だったとしてもトータルで毎月のことを考えると決して高いものとは言えないということも理解しておくべきでしょう。
