格安SIMカードの種類
格安SIMカードと一言で言っても、その内容は様々です。
実際、世の中には実に様々な商品が存在するため、どんな商品であるか分類することは非常に難しいと言えます。
ともあれ、それでも強いて格安SIMカードを分類するのであれば、大きく2つの種類に分けることが可能です。
具体的には、データ通信専用のカードと、データ通信と音声通話対応のカードに分けることが可能です。
格安SIMカードは、基本的に上記の2つのパターンがあり、そこからさらに様々なサービスや機能がついてくるようになっています。
そのため、あえて分別するなら、この2つで分けて考えられることが多いのです。
ただし、例外が全くないわけではありません。
具体的に言うと、データ通信専用のカードの場合、さらにそこからSMS機能のありなしで種類を分けて識別されることがあります。
基本的に格安SIMカードであっても、ほとんどの場合はデータ通信機能としてSMS機能は付与されるようになっていますが、中にはSMS機能をあえてつけていないタイプもあるため、そんなデータ通信専用SMS機能なしのカードも、1つの種類として分別することが可能です。
つまるところ、最終的な結論としては、格安SIMカードの種類は大きく分けて3つ存在するのです。
それぞれ、データ通信専用のSMS機能付きに、データ通信専用のSMS機能なしと、そしてデータ通信及び音声通話対応が存在しており、カードを選ぶのであれば、その中のどれかから選ぶことになるのです。
データ通信用のSIMカードについて
格安SIMカードは大雑把に分けるのであれば、データ通信専用のタイプと、データ通信及び音声通話対応のタイプが存在します。
今回はそんな格安SIMカードの種類の1つである、データ通信専用タイプのカードについて説明したいと思います。
データ通信専用タイプのカードの特徴は、電話が使えないということになります。
ケータイやスマホのような携帯端末は、基本的に080や090の番号を押すことで、他者に電話することができるようになっています。
しかしながら、データ通信専用のカードの場合、そういった音声通話をすることができないようになっているため、電話することはできないのです。
データ通信専用タイプで可能なのは、LET通信だったり、あるいはSMSサービスなどであり、携帯電話として利用することは難しいタイプであると言えます。
そういった意味で言うなら、格安SIMカードのデータ通信専用タイプは、仕事などで使う携帯端末として持つのは不便であると言えます。
持つのであれば、メインの予備としてなどがおすすめであり、少なくとも仕事などで使うには機能性が不十分なタイプであると言えます。
ともあれ、もともとあまり携帯で電話しない人であるならメインとして使っても問題無いと言えますし、プライベートのケータイやスマホのSIMカードとしてなら利用する価値はあると言えます。
何より、機能が限定されているからこその通信料金が安いので、お金をかけずにケータイやスマホを使いたいというなら、ある意味では最適なSIMカードなのです。
音声通話対応のSIMカードについて
格安SIMカードにおいては、データ通信専用と音声通話対応の2つの種類がありますが、今回は後者の音声通話対応タイプの格安SIMカードについて説明します。
音声通話対応タイプのカードは、簡単にいえば電話に対応したタイプのカードになります。
このタイプの格安SIMカードを使えば、080や090の電話番号を押すことで、他者と電話をすることが可能です。
また、他者にSMSを送ったりできますし、携帯電話として利用するなら十分な性能を持っていると言えます。
さすがに、従来のカードと比べれば、キャリアサービスの質や数が少ないなどの問題はありますが、通話機能に関して言えばそれほど差はないと言えるため、十分に仕事でも使えるカードであると言えます。
もちろん、格安SIMカードなので通話料も安くなりますし、カードとしてなかなか悪くないタイプであると言えます。
ただし、通話機能をたくさん利用するつもりであるなら、いっそ最初から大手の携帯ショップと契約して、従来のカードによくあるサービスであるかけ放題プランを利用したほうが、通話料が安くなることが多いので、その点だけは注意しなければなりません。
そんな格安SIMカードの音声通話対応タイプは、あまり電話するつもりはないけれど、電話をかけたりかけられても問題ないように備えておきたい人におすすめのカードであると言えます。
従来のカードの代わりとしても実用に耐える機能があるので、とりあえず使える格安のカードを求めるなら、音声通話対応のタイプを選ぶと良いです。
業者ごとによるSIMカード
格安SIMカードは、MVNOによって広められたカードであり、MVNOが大本のメーカーであることは間違いありません。
しかしながら、実際のところ、MVNOは格安SIMカード用の通信回線を管理しているだけの業者であると見ることもできます。
格安SIMカードを取り扱っている業者は世の中にたくさんあり、最近になってこのタイプのカードが注目を集めていることもあり、その数はますます増加しているのです。
そしてまた、MVNOが提供する通信回線の機能は、基本的にどの業者であれ一定であり、決してえこひいきなどがあるわけではありませんが、業者ごとのカードの機能においては話は別です。
たとえMVNOからの扱いは平等であっても、各提供業者のサービスの内容や質が同じとは限らないものであり、実際に、各業者におけるサービスの内容や質はかなり異なると言えるでしょう。
そのため、格安SIMカードを購入するのであれば、データ通信専用タイプや音声通話対応タイプなどの種類の他に、業者別の種類にも気をつけなければなりません。
業者ごとのカードに気をつけるのであれば、それぞれの業者が取り扱っているカードの特徴を見るのも大切ですが、業者そのものを見ることも大切です。
どんな業者であれ、発足した以上は、それなりの歴史を重ねているものです。
そのため、業者の歴史などを調べれば、それぞれの業者の良し悪しを判断できるので、より良心的で信頼できる業者を見つけることだって可能です。
そしてまた、信頼できる業者というのは、格安のカードであっても、実績に恥じない品質であることが多いので、おすすめできる場合が多いのです。
そのため、格安SIMカードにおいては、種類や特徴はもちろんのことですが、業者について注目することも大事であると言えるのです。