筆者個人としては意外なことなのですが、自己破産において結婚について問題をかかえている人がとても多いようです。
しばしば法律事務所などにも、自己破産をすると結婚できなくなるのではないかという相談があるそうです。
法律的な話をすれば、それは問題にはなりません。
なぜなら、自己破産をしたという事実を第三者が知るという機会は皆無です。
なので、あなたが仮に、配偶者となる人に自己破産の経歴があるということを秘匿して結婚したところで、何ら法律に触れることは無いのです。
あくまでも個人の問題ですから、それをわざわざ相手に通知しなければならない義務はありません。
しかし、感情の問題についてはどうでしょうか。これについては少々複雑です。
筆者の観点からすれば、これから人生を共に歩む相手に対して、結婚前から秘密を抱えるのは健全でないと思います。
しかし、相手がそれをどう受け止めるかは、相手とあなたの関係性の問題になるので何とも言えません。
また、もしその事実を相手に伝え、相手が受け止めてくれたとして、相手は自身の両親にそれを言うべきでしょうか。
これもまた筆者の個人的な見解ですが、言う必要は無いと思っています。
これらの問題は二人で乗り越えるべきことであり、両親まで巻き込む必要は無いと考えているからです。
もちろんこれは、筆者個人の見解であって、これが必ず正しいというわけではありません。
ただ、確実に言えるのは、法的には何の問題も無いということです。