住宅ローンの支払いができなくなってしまったので自宅を任意売却しました
私は小さな会社を経営しているのですが、ここ数年不景気の影響を受けて、あまり経営状態が思わしくありません。とりあえず、何とか不渡りは出さずに乗り切ってきましたが、私個人は生活していくのがやっとのような状態です。
会社と言っても、個人経営に毛が生えた程度の小さな会社です。しかし少人数ながらも従業員がいますので、簡単に倒産するわけにはいきません。会社を倒産させてしまうようなことになれば、私自身が仕事を失ってしまうだけでなく、従業員の家族にまで迷惑をかけてしまうことになるからです。 会社の方は何とか潰れさせずに持ちこたえていますが、資金はほとんど会社経営につぎ込んでいますので、自分の抱えている住宅ローンを支払っていくことができない状況に陥ってしまいました。
5年前に購入したマイホームがあるのですが、その際に組んだ住宅ローンの返済に回すだけのお金の余裕がなくなってしまったのです。少しくらい返済が滞っても平気だろうと、3ヶ月ほど支払遅延していたところ、銀行の担当者から電話が入り、残債を全て一括返済してくれない限り、自宅を差し押さえて競売にかけると言われてしまったのです。多少返済が遅れても待ってくれるだろうと考えていた私は、認識が甘すぎたのかもしれません。
慌てて弁護士の所へ相談しに行きましたら、残債を一括返済することができなければ、競売を回避することは不可能だと言われてしまいました。それ以外に何か手立てはないものかと相談したところ、自宅を失ってしまうことに変わりはないけれど、債務整理として自宅の任意売却を行えば、競売よりは有利な条件で売却できる可能性が高いので、残債を減らすことができると言われたのです。自宅が競売にかけられて二束三文の金額で叩き売られてしまうよりは、ずっとマシだと思ったので、自宅を任意売却する方向でお願いしたいと、弁護士に債務整理を依頼しました。
すぐに弁護士が住宅ローンを組んでいた銀行に交渉してくれて、自宅を任意売却することになりました。家がまだ新しかったこともあって、幸い良い買い手を見つけることができ、ほぼ市場価格に近い価格で売却することができました。おかげで残債全てを返済することができたので、助かりました、競売にかけられていたら、債務が残ってしまった可能性がありますので、任意売却ができて良かったと思っています。