自己破産を検討する時、一番不安に思うのは財産のことではないでしょうか。
例えば、他人から見れば何ほどの価値のないものであっても、あなた自身にとっては大切なものである場合もありますね。
世間からは評価されていないけど、自分にとってはクラシックカー並に価値がある自動車や、非常に高価な楽器など、自己破産してしまうと手放さなければならないのでしょうか。
実際のところ、そうしたものは債権者が回収して転売したとしても、儲けは二束三文です。
そのため、多くの場合こうした家財が没収されることはありません。
しかし、唯一ほぼ間違いなく高く評価される財産があります。それは有価証券と住宅です。
有価証券の場合であれば、それが償却されるのはむしろ良いことなのかもしれませんが、住宅の場合は問題もありますね。
しかし、持ち家を持っている状態で自己破産すると、ほぼ間違いなく住宅は任意売却あるいは競売によって売却されることになります。
しかし、すぐに出て行かなければならないかと言えば、そんなことはありません。
少なくとも新しい買主が現れるまではそのまま居住することができます。
また、買主が現れた場合でも、その人との交渉によって住みつづけることも可能です。
例えば貸借契約を結ぶといった方法もあります。
いずれにしても、自己破産をする場合は自宅は手放さなければなりません。
そうしたくない場合は、特定調停や任意整理など、別な方法を検討しなければなりません。