カードローンとは
カードローンは、金融規制緩和によりこれまで一般個人向けの小口融資のサービスとして主にキャッシングサービスとして消費者金融がその役割を担ってきましたが、銀行をはじめとして各種業界においても金融商品のサービスに参入することが可能となり、その一つとして一般個人向けの小口融資における新たなサービスとしてカードローンがサービスされるようになりました。
カードローンは、消費者金融でもサービスされていることからキャッシングと混乱することがありますが、どちらも一般個人向けの小口融資サービスとなり無担保・無保証人で借入することができるものとなっています。
しかし、キャッシングは基本的に1回のキャッシング申し込みで必要とする額のお金を借入れて、返済していくものとなりますが、カードローンは、1回申し込みを行いカードローンカードが発行されれば契約時に決めた借入可能額までなら何度でも借入することができるようになっています。
ここで、キャッシングは1借入に対して返済していくものとなっていますので、新たに借入する場合は、もう一度キャッシングの申し込みを行わないといけません。
しかし、カードローンなら、借入限度額までなら借入中においても、追加で借入することができますので面倒な手続きも必要としていません。さらには、カードローンをサービスする金融機関が銀行とあって、銀行の店舗窓口だけでなく銀行ATMからもカードローンで何時でも借入することができるようになっています。
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カードローンの金利
カードローンが登場する前までは、一般向けの小口融資サービスとしては、キャッシングが一般的に利用されてきました。ただ、消費者金融のキャッシングは、無担保で無保証人でお金を借りることができる反面、その分金利が高く利息の負担が大きいものとされてきました。
現在においても、キャッシングの金利は幾分は下がりましたが大体15%から18%台となっていますので、低金利時代にあって住宅ローンやマイカーローンなどにローンと比べても高い金利が設定されています。
しかし、個人向けの融資の金利もカードローンの登場により一変することになりました。キャッシングをサービスするのは消費者金融となりますが、大手消費者金融でも資金力では銀行に敵うものではなく、カードローンのサービスを展開する銀行においては、豊富な資金力により低金利で個人向けの融資を展開することになりました。
カードローンの金利は、最も低い銀行カードローンであれば4%からサービスされていますので、住宅ローンの固定金利が3%から4%、マイカーローンで3%台となっていますので、如何にカードローンの金利が低く設定されているかがわかります。
ただ、誰でも銀行のカードローンで4%の金利でお金を借りられるわけではありません。カードローンの金利表示を確認すると、4%から14%と金利に幅があることに気が付きます。
幾ら資金力のある銀行においても、無担保・無保証人でお金を貸す以上は、銀行と取引がある客は低い金利で優遇し、一元さんや初めて銀行とカードローンで取引する人には高い金利をかけるものとなっています。
カードローンのメリット
カードローンは、一般個人向けの小口融資サービスとして消費者金融がサービスするキャッシングと同様に無担保・無保証人でお金を借りることができるものとなっています。
キャッシングをサービスする消費者金融の場合、大手消費者金融においても店舗数やATMの数の点においては都心部に集中することは利用頻度の点においてもやむを得ないことになりますが、地方に旅行や出張の時においてキャッシングを利用しようにも消費者金融の店舗やATMが見当たらなくて困った人も多いのではないでしょうか。
しかし、銀行がサービスするカードローンになると、メガバンクであれば日本各地にほぼ支店舗やATMが設置されていますので、都心部だけでなく地方においてもカードローンの利用機会を得ることができるだけでなく、出張や旅行先においても急な出費があってもいつでもカードローンでお金を借りることができるものとになります。
カードローンでは、一度、カードローンの利用申し込みを行うだけで、後は契約時に決めた借入限度額までなら何度でもお金を借りることができるようになっています。
しかも、銀行ATMだけでなく全国のコンビニATMも利用することができるようになっているだけでなく、近年においてはインターネットからもカードローンを利用することができるようになっていますので、何時でも何処でもカードローンを使って簡単にお金を借りることができるようになっています。
カードローンのデメリット
カードローンは、契約時に決めた借入限度額までなら何度でもお金を借りることができるようになっていますので、普段の生活だけでなく出張や旅行のときにおいてもお金が足らなくなった場合に、慌てることなくカードローンを使って何時でもお金を借りることができるようになっています。
ただ、あまりにも利便性が高いがゆえにカードローンに頼ってしまうことが多くなり、自分の欲望を抑えきれずカードローンを使って浪費を繰り返してしまう傾向になりやすいものとなっています。
また、キャッシングよりも遥かに高額の借入ができるようになっており、銀行カードローンになると最高500万円まで借入ができるものもありますので、浪費癖の人の場合、直ぐに限度額の500万円借入してしまう人もあるようです。カードローンの金利は比較的低い設定となっていますが、それでも高額の借入を行えばそれ相当の利息がかかってきますので、後々の返済が苦しくなってしまうことになります。
さらには、カードローンは、限度額までなら何度でも借り入れできてしまうため、せっかく返済して借入額が減っても、再びカードローンを使ってお金を借りてしまうことになり、借入残高がなかなか減らないことになってしまいます。
カードローンの利用するインフラにおいて、銀行ATMが使えるため自分のキャッシュカードでお金を引き出す行為と全く変わらないため、カードローンをキャッシュカードと錯覚してしまうことが多くあるようです。
カードローンの歴史
カードローンの始まりは以外にもつい最近のことになり、1978年に現在の三菱東京UFJ銀行の合併のその前の合併の旧三和銀行において、個人向けの小口融資サービスとして始まったものとされています。また、同年に同じく三菱東京UFJ銀行の合併前のその前の旧東海銀行においてもカードローンのサービスが始まりました。三和銀行は、当時三和銀行系の信販会社であったDCカードと東海銀行はミリオンカードと提携してカードローンのサービスを展開していました。ただ、このことカードローン事態の需要はまで少なく、知名度においても消費者金融のキャッシングには及ぶものではありませんでした。その後、三和銀行と東海銀行が合併することになり、この時からカードローンサービスに力を入れることになりました。三和銀行と東海銀行と合併してUFJ銀行となり、カードローン専門の消費者金融を直営で運営することになり、モビットの名前で売り出すことになりました。モビットと言えば俳優の竹中直人氏が繰り広げるユニークなCMでもお馴染みとなっていますが、現在モビットは三井住友銀行の直営となっていますが、始まりはUFJ銀行となっています。このため、現在でも三菱東京UFJ銀行でもモビットの取り扱いを行っています。そのご、他の金融機関においても追従する形でカードローンサービスの展開が行われ、大手銀行だけでなくイオンなどのスーパーや楽天などのインターネット系の銀行においてもカードローンサービスが展開されるようになりました。