クレジットカード審査と個人信用情報クレヒス

個人信用情報におけるクレヒスの作り方

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CICカードクレヒスと自社カードクレヒス

クレジットカード会社がクレジットカードを発行する際、個人信用情報をいちばん多く参考にしているのはCICという信用情報機関のものです。これは、クレジットカード会社のほとんどがCICに加盟しているためです。

そして、クレジットカード会社同士でも、このCICの個人信用情報のクレヒスについては共有しています。

そのため、現在1つのクレジットカードを使用していて、新たに違う会社のクレジットカードを申し込もうとしても、延滞などがあった場合にはその延滞記録が審査で引っかかってしまい、通らないケースがあったりします。

ところで、クレジットカードのクレヒスは、クレジットカード会社により独自のものも記録されていて、その会社で管理されています。そこには、クレジットカードの利用金額や利用した店舗などといった詳細な情報も記録されていたりします。

そのため、最終的には、クレジットカードを発行している会社の評価方法によって発行が決定されるという要素が強くなっています。

とくに、過去に自社のカードを利用していた人が新たにクレジットカードを申し込む際は、この自社クレヒスが参考にされることが多いとされています。

それに、金融庁が指導している信用情報機関のブラックの情報は5年間となっていますが、クレジットカード各社が独自に保有する情報は破棄されないともいわれています。

あくまでCICなどの信用情報機関が保管している個人信用情報によるクレヒスは、明確な金額などは記載されずに、利用履歴や決済の有無などに留まっています。

そこで、クレジットカード会社がリスクを回避するために、さらに詳細な情報が必要と考え、独自のクレヒスを設けているとされているのです。

デビットカードからはじめるクレヒス作り

クレジットカードを新しく作りたいけれど、クレヒスがなくて作れないのではないかと疑問を持っている人は多いようです。

そこで、デビットカードを作って、それを利用することで実績を積めば、それがクレヒスとなって、そこから新しいクレジットカードが作れるようになるのではないかと考えている人もいるようです。

しかし、デビットカードを使用して買い物をしても、信用貸しということにはならないので、クレヒス自体はつきません。信用とは関係のない取引をしているだけになるからです。

ただし、楽天のデビットカードなどは、クレヒスとは関係のないものにはなるのですが、信用づくりといった点では利用価値の高いものといえます。つまり、クレヒス作りをはじめるまでをしのぐのに好都合なカードというわけです。

楽天のデビットカードには加盟店も多く、そこでの買い物の支払いに使える便利なキャッシュプリペードカードで、そのメリットを考えると、口座の残高以上に決済されないところや借金とならないところなどは大いに評価できます。また、小銭を持ち歩かなくてもよいこともメリットのなかに入れてもよいでしょう。

要するに、安易なクレジットカード頼りを防ぐためにも、もし、事故歴などがあるためにクレヒスがないのであれば、事故歴などの記録が消えるまでは、こうしたカードでしのいでいくほうが賢明であるということです。

しかし、デビットカードを作るにしても、個人信用情報を照会されるケースは多いので、どこのデビットカードを作るかは考えなければなりません。

審査に不利な個人信用情報を抱えている人は、多くの体験談が寄せられているサイトなどがあるので、これを参考に自分のケースに当てはめてみる方法を考えてみるといいでしょう。

家族カードによるクレヒス作り

事故歴や破産歴があってクレジットカードが作れないという人でも、自分の親などが持っているクレジットカードによる家族カードといったものを使用することができます。

それは、もとになるクレジットカードを持っている人に支払い義務があるためです。もとになるクレジットカードを事故歴のある人が持つことはできなくても、家族カードを持って使用することは可能なのです。

だから、家族カードは無職の人でも、破産歴のある人でも持つことができます。

ただし、家族カードを使用して買い物などをしても、それは、家族カードを持っている人のクレヒスにはなりません。やはり、もとのクレジットカードを持っている人のクレヒスとして扱われるのです。

そのため、家族カードを使用してクレヒスを作って、その実績をもとに自分のクレジットカードを作ろうとしても無理なことです。

ただ、より上級のクレジットカードにクラスアップしたいという人の場合は、収入があまり多くなくて月に使えるお金も大きくなければ、うまく家族カードを活用することができるかもしれません。

すなわち、自分が今持っているクレジットカードをもとに家族カードを作って、それを家族に使用してもらって、利用履歴を増やすわけです。

両親や配偶者に渡して利用してもらえば、その人数分増やすことができます。

この方法を利用すると、クレジットカード会社からもクレジットカードのクラスアップのインビテーションも届くようになるかもしれません。

クレヒスがない場合のクレヒスの作り方

クレジットカードを持ったことがなく、これから作りたいという場合はクレヒスがないことになります。

この人たちのことは、クレヒスがスーパーホワイトの人と呼ばれています。

クレヒスがスーパーホワイトである場合、クレジットカードを新しく作るためには、年齢などによって、少し工夫が必要なようです。

つまり、高齢者ホワイトと呼ばれたりすることもあるので、若い頃にクレジットカードを使用することを習慣づけている人は、それほど問題ないのですが、高齢になるに従い、クレジットカードを作ること自体が難しくなっていくのです。

ただし、クレヒスがスーパーホワイトでも、消費者金融系のクレジットカードは比較的持ちやすいものとされています。そこで、まず、この消費者金融系のクレジットカードを使用して実績を積んでから、ほかのカードに申し込むという方法をとるわけです。

消費者金融系のクレジットカードを作るときは、返済額を自由にできるフレックス払いができるものを申し込むようにするといいでしょう。

もし、金銭的に余裕があるときは多めに払うこともできるので、一括で払って返済金利を節約することができるからです。

また、一般的な口座引き落としのほかに、コンビニや銀行のATMなどでの支払いが可能なものを選ぶようにしましょう。今後、クレヒスを積んで信用を得ようとする際には、手軽に返済できるようなシステムがあるほうが都合がよいと思われるからです。

そして、さまざまな特典や割引なども用意されているので、そのようなメリットも得られるよう、大いに活用するようにしましょう。

クレヒス作りに有利なカード会社を選ぶ

クレジットカード会社は、カード利用者が延滞なくちゃんと支払ったか、あるいはクレジットカードから請求はちゃんとされたかという利用履歴を、信用情報機関の個人信用情報に毎月記載してもらうようになっています。しかし、この利用履歴については、CICなどの信用情報機関にきちんと毎月記載している会社もあれば、そこまで熱心ではない会社もあります。

もし、きちんと信用情報機関に記載している会社であれば、毎月少しの金額でも利用していれば、個人信用情報を自分の手で有利にしていくことができます。

つまり、毎月送られてくる利用明細書の指定日に引き落しができているということになって、延滞なく支払っているという実績を信用機関の記録に載せることができるわけです。そして、クレヒスの信用マークである「$」を増やすことで、信用度がどんどんアップしていくことになるのです。

ただし、「$」がなくてもマイナスということではありません。審査に際しては、属性や契約期間、他社のカード保有数など、さまざまな点から判断されることになるからです。

「$」があったほうが客観的にわかるため、よりアピールできるということになるということです。

つまり、クレジットカードを発行しても使っていない人が多いなか、自分は延滞もなく毎月利用している優良な客であるということを主張できるということです。

クレヒスは2年間保管されるため、「$」のマークについても、最大で24個を並べることができます。そして、もしこのときにクレジットカードを解約しなければならなくなったとしても、5年間はこの情報を残すことができます。解約するにしても、有利さは残るということです。

クレヒスに関する悩み

クレヒスがないというのは、過去にきちんとした決済をしてきたという実績がないために、評価を下しにくいということでもあります。

つまり、金融機関にとっては、その人がお金に対してきちんとしているのか、ルーズであるのか推し量るすべがなく、不確実性のみができてしまうということです。

さらには、ひょっとして過去に遅延や延滞などの事故の履歴があるのかもしれないと、疑われる可能性もあります。

そこで、クレヒスがない人は、自分はクレジットカードを作ることができないのではないかという不安や悩みを持ってしまうことがあります。

この遅延や延滞などの事故情報に関しては、信用情報機関に5年から10年は記録されていますが、それ以降は消去されます。

そのため、クレヒスがないと、事故情報が個人信用情報から消えてすぐのタイミングでクレジットカードを作ろうとしているのではないかと、カード会社がクレジットカードの申込者の過去を疑ってしまうおそれがあるわけです。

クレジットカードを作る人の多くは初めてクレジットカードを作るという人が多いのですが、こうした過去に事故歴のある人も混じっているわけです。

クレジットカードの事故情報が信用情報機関に記録されている間は、ほぼ新規のクレジットカードは作れなくなってしまいます。しかし、5年から10年が経って、この事故情報が消去されると、個人信用情報には事故情報の記録もなくなるので、クレヒスは初めて申し込む人と同じようにまったくのホワイトの状態になってしまうため、場合によってはクレジットカードを作ることが不可能ではなくなります。

もし、過去に事故歴があってホワイトの状態になったのであれば、そのカード会社の個人信用情報には独自のクレヒスとして残っている可能性があるため、ほかのカード会社でクレジットカードを作るか、しばらく期間を置いてから申し込んでみるなどの方法をとる場合が多いようです。

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