利用頻度について
クレジットカードの利用履歴は、クレヒスのなかでもとても重要視される部分です。
クレジットカードを新しく作るときだけでなく、利用限度額の増額をしたいというときも、この部分がクレジットカード会社によってしっかり確認されるのです。
どは、どのような利用の仕方が評価されるかというと、個人によっていろいろなケースがあるようですが、まず、半年程度はしっかり利用して実績を積まないと評価を受けるのは難しいようです。
地道に利用して決済を重ねることで、自然と利用限度額の増額も認められるようで、このことを、クレヒスを育てるというような呼び方をしています。
また、利用履歴とともに重要視されるのが決済額で、これもある程度の額がないと評価されないようなクレジットカード会社もあります。
どのようなクレヒスを重要視するかは、そのクレジットカード会社が、自社のカードについて、利用者にどのような使い方をしてほしいと思っているかということと関連しています。
クレヒスを育てたつもりが、そのクレジットカード会社の重要視していた部分とは違っていて、増額が認められなかったというケースもあるようです。
クレジットカードを生活に則して使ってほしいと考えているクレジットカード会社では、何度も使用してくれることが評価につながるので、必ずしも少額決済がマイナス評価につながることにはならないようです。また、デスクと頻繁にコミュニケーションを図るだけでも利用頻度と捉えて評価するクレジットカード会社もあるようです。
支払い履歴について
クレジットカードのクレヒスでは利用履歴が重要視されますが、同時に支払い履歴がきちんとしていることも必要とされます。
単にクレジットカードを利用してショッピングしただけでは評価されないということです。その買い物に対して、期日にきちんと支払いがされているということも大事であるということです。
このように、支払い期日にきちんと支払いがされていることは、良いクレヒスということになります。
良いクレヒスが続いている限りは、とくに問題はありません。むしろ、実績が積み上がっていき、クレジットカード会社からの信用を獲得することができるようになります。そうすると、利用限度額の増額なども認めてもらえるようになるわけです。
このように良いクレヒスもあれば、悪いクレヒスというものもあります。
悪いクレヒスというのは、クレジットカード会社からの信用を失うような支払い履歴を作ってしまうことです。
具体的には、支払いの延滞といったものを指します。支払い期日に支払わないで延滞ばかりを繰り返していると、強制解約ということにもなってしまうのです。
延滞を繰り返していると、クレジットカード会社からはお金にルーズな人、約束が守れない人といった評価ができ上がってしまいます。
これでは、利用限度額の増額を希望しても認めてもらえないばかりか、新しくクレジットカードを作ろうとしても、審査において厳しい評価を受けてしまうことになりかねないのです。
クレジットカードを利用するときは、いつか支払えばよいだろうという考えは避けなければなりません。支払い期日を守っての支払いを第一としなければならないのです。
延滞履歴について
クレジットカードにおける悪いクレヒスといわれるものの代表とされているのが延滞履歴です。
延滞履歴は、一般的には3カ月以上もの延滞について登録されるといわれています。
この延滞履歴は、信用情報機関にある個人信用情報に記録されるものですが、もっと短い期間の延滞については、信用情報機関の個人信用情報には記録されずに、そのクレジットカードを発行している会社の記録だけで留められるとされています。
個人信用情報に記録されない場合は、ほかの会社で発行するクレジットカードを新たに作る際の審査にはあまり問題はないようですが、自社のクレジットカードを更新したり新たに契約するのは難しいようです。
信用情報機関に記録されるような延滞履歴は、掲載期間というものがあります。この掲載期間を過ぎてしまえば、延滞の記録は消去されるわけです。そして、この掲載期間はクレジット会社が利用している信用情報機関によって異なっています。
たとえば、消費者金融が多く加盟している全情連では、延滞中のみ延滞情報が記録され、延滞が解消してしまえば解消したという情報のみが1年間掲載されることになります。
ただし、全情連以外の信用情報機関においては、最大で5年掲載されることになっていて、ほとんどのクレジットカード会社は全情連以外の信用情報機関を利用しているため、最大5年間の掲載期間と考えたほうがよいでしょう。
延滞履歴があると、新しいクレジットカードが作れなくなるかというと、必ずしもそうではありません。クレジットカード会社によって多少異なってきます。
その会社が、申込者に延滞履歴があることでリスクを負いたくないと考えれば、審査の段階でクリアするのは難しくなるでしょう。逆に、多少はリスクを負っても契約がほしいとする会社であれば、相談の余地などは残されているでしょう。
しかし、ある程度期間を置いて申し込むといった方法がいちばん認知されている方法のようです。
クレヒスなしという内容
クレジットカードを新たに作ろうとした場合、クレジットカード会社は、信用情報機関を利用して申込者の個人信用情報を参考にしようとします。
しかし、まったく初めてクレジットカードを作るときは、過去の個人信用情報はなく、当然ながらクレジットカードに関するクレヒス自体もない状況です。
クレジットカードを作ろうと申し込みをする人の約7割は、初めてクレジットカードを利用する人とされています。
クレジットカードを申し込むにはクレヒスが必要ということがいわれたりしますが、本当に最初に申し込む際もクレヒスが必要ならば、だれもクレジットカードを作ることができなくなってしまいます。
初めてクレジットカードを作る場合は、当然ながらクレジットカードのクレヒスはないわけで、ここでの審査の参考にされるのは、ほかの個人信用情報です。
月々の安定した収入があるか、年収額はどれくらいになるか、継続して勤務しているかといったことなどです。つまり、返済能力が十分にあるかどうかが問題になります。
そこで、クレジットカードにおけるクレヒスが本当に必要な場合は、その会社で発行しているクレジットカードの会員クラスがアップするような場合、あるいは事故歴などがあって、クレジットカードを使えなくなり、その後にクレヒスがなくなっているケースと考えていいのです。
たとえば、クラスアップする場合は、ゴールド会員に昇格して利用限度額を増額したいといったケースです。
そして、クレジットカードが使えなくなった後に期限がきて事故歴が消去され、新たにクレジットカードを作りたいという場合もクレヒスはありません。この場合、復帰するには、かなりいろいろ工夫をしていかなければなりません。
個人信用情報におけるクレヒスの見方
個人信用情報におけるクレヒスは、かなり事細かに情報が登録されています。しかも、あまり見たことのない記号なども用いられているので、初めてそれを見ても何のことかわからないでしょう。
たとえば、クレジットカード会社が重視する支払い状況に関しては、過去2年間を遡った支払いについては、決められた記号によってのみ記されています。
これは、個人信用情報を開示してみるとよくわかるので、どのようなものなのかを見るためにも、一度、個人信用情報の開示といった手続きをしてみるといいでしょう。
そして、そこに表示されているものがどのようなことを示すのかを知ると、クレヒスを育てるうえでも、大いに参考になります。
クレジットカード会社が登録している信用情報機関であるCICによる表示例では、あまり見たことのない「$」マークが数多く使用されています。このマークは、請求されたようにきちんと入金されていることを示すものです。
また、それ以上に入金があったときも、この記号が用いられます。
ほかに、入金されていないときは、「A」というものが用いられます。「A」がついていると、滞納などになっているので、クレジットカード会社はマイナス評価をしてしまいます。
また、請求もなく入金もない場合は「-」というマークが使われます。これは、それほど問題にはならないようです。
さらには、「B」「P」「Q」「R」といったものも用いられますが、これらは、さまざまな理由により「$」マークのようにきちんとした入金が認められないことを示していて、全体としてはあまり見かけることはありません。
そして、何も記号のついていない「 」というものもあり、これは、クレジットカード会社からの情報更新がない場合です。クレジットカードの利用がなかった場合ということになり、とくに問題はないようです。
個人信用情報におけるクレヒスの見方2
個人信用情報を自分で開示してみてクレヒスを見る場合、その支払い状況を示す記録で重要になるのが「$」「A」「-」「 」といった記録です。
このほかの記号がついていると、それはあまりよくないと考えてもいいかもしれません。
「$」は当月どおりの請求への入金であり、「A」は未入金、「-」は請求も入金もなし、「 」は情報の更新がないということなので、これを頼りに自分の支払い状況の評価を見てみると、「-」が多いと、請求も入金もなしということで、可も無く不可も無しという評価のようです。長くクレジットカードを所有していれば、それなりの信用が得られるということになります。
「A」が何度かあると、評価がかなり低くなります。悪いクレヒスと呼ばれるものです。クレジットカード会社で新たにクレジットカードを作ろうとしても、審査段階で難しいとされています。
「$」がずっと並んでいうようなクレヒスは、よくクレジットカードを利用していて、しかも支払いがきちんとされているということで、たいへんよいクレヒスということができます。
ただし、「$」をつけるかつけないかはクレジットカード会社の判断次第というところもあり、クレジットカードを毎月使用してきちんと支払っても、クレヒスに反映されないこともあるわけです。
そこで、クレヒスを育てるために自分の信用をアピールするには、きちんと「$」をつけてくれるクレジットカード会社を選ぶことも必要になるわけです。
そして、使い忘れがないように、公共料金の支払いなどに使用すれば、上手に「$」を増やすことができ、優良なクレヒスをつくることができるでしょう。