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アメックスのプロパーか提携カード
セゾンのクレジットカードを選ぶ中でやはりセゾンカードを発行するならばアメックスブランドを一枚は持っておきたいものです。そこで悩むのがプロパーカードであるべきなのか企業の提携カードを選ぶべきなのかと言うところです。
提携カードの良いところは提携先企業独自のサービスがクレジットカードを発行する事で優先的に受けられると言うところにあります。しかしその点以外でクレジットカードのブランドを重視した場合にはブランド力が提携先企業によって薄れてしまいます。
逆にプロパーカードの良いところはブランド力を全面に打ち出す事ができ、ブランドとしても提携カードよりも優先的に個人サービスに注力してくれます。同じブランドのクレジットカードであっても表に出てくる企業イメージが国際ブランドか提携企業かでクレジットカードの優位性は異なっており、プロパーカードのアメックスはカード年会費を払う必要がありますが西友などと提携してあるセゾンのウォルマートカードなどはカード年会費が永久に無料であります。
この年会費と言う面だけを比較すると同じ国際ブランドであるのだから年会費が無料のクレジットカードの方が優位ではないかと思われる方も多いかと思います。
しかし前述したように国際ブランドの価値や意味を高める上ではプロパーカードの方が優位であり、これがステータスカードと認知されているアメックスブランドともなると企業提携カードよりもセゾンのプロパーカードの方が利用店舗で優遇されたりとステータスカードとしてのあり方を存分に味わう事ができるかもしれません。
西友の提携カード
西友グループはセゾンにとって大手提携先企業であり、セゾンのクレジットカードでも西友が関係する企業提携カードはクレジットカードの中核となっています。
まず最初に気になるのは永久的に年会費が無料になるウォルマートセゾン・アメリカン・エキスプレス・カードと言われるクレジットカードで西友とリヴィンにサニーが共同提携カードとしてクレジットカードを発行しています。この三店でのショッピングにおいて割引が利く事がこのクレジットカードの強みかと思うと違い、アメックスブランドが年会費無料で持てる事が最大の魅力であると言えます。
西友が有名になった背景には苦労もあり、スーパーの業界では厳しい状態にあった事から事業の展開をはかり無印良品というプライベートのブランドをスタートさせたところこれが市民に大きく受け入れられる事となり、異例のヒットとも言える爆発的な人気を生み出しました。そしてその人気はブランドとしての地位を確立し西部として百貨店事業も大きく地位を躍進することになりました。
こういった西友グループの努力もあり、西友グループはセゾンカードで多くの提携カードを発行できる会社になりました。そして西部グループとしてセゾンでVIZA・JCB・マスターカード・アメックスといった主要四ブランドのクレジットカードを発行できる提携先企業となりセゾンカードにおいて西友グループの地位を確立していきました。
当然無印良品が提携するクレジットカードも主要四ブランドを取り扱っており、消費者は西友グループで四ブランド全て無料のクレジットカードを発行できるようになりました。西部と無印良品においてアメックスブランドは年会費3,150円がかかるものの、それぞれが独自のサービスを提供する事で利用者に優位なサービスを提供しています。
多岐にわたる提携カード
セゾンカードはアメックスのプロパーカードが安く発行できることで有名な会社となり、UCカードと合併したことでアメックスカードとUCカードのクレジットカード会社として世間には広く認知されるようになりました。
しかしセゾンカードもプロパーカードだけを取り扱っている会社ではなく、セゾンの企業提携カードも積極的に取り入れており、社会のニーズにあるお得なクレジットカードといった企業が提携したことで得られる特典を重視した提携カードの発行も行っています。
セゾンのクレジットカードは80種類ほどのラインナップを取り揃えており、提携カードはそのカードの大半を占める70種類程度発行されています。西部グループと提携するクレジットカードやソフトバンクといった若い世代に人気のある企業との提携も積極的に取り組んでおり、従来ステータスカードとして中年から高齢の世代を主なユーザーとしていたセゾンも提携カードの魅力を十分に取り入れることで新たな若い世代の市場へも参入していっています。
他の企業が発行するクレジットカードと比較して優位な点はステータスカードという地位を持っていることです。それを若い世代の人に浸透させ、若いうちはセゾンの提携カードでクレジットカードに慣れてもらい、年齢を重ねるとともにセゾンのステータスカードにランクアップされることを大きな目標と掲げ、多岐にわたる企業との提携カードを発行しています。
サッカー人気に後押しされてJAPANカードセゾンも提携カードとして人気を集めており、専属サポーターとしての役割や限定グッズなどが人気となっています。
どちらのカードが得であるか
セゾンのクレジットカードを持つとき数あるカードの中でどのカードを選び、それが提携カードであるべきなのか、プロパーカードなのかどちらを保有することが本当にお得であるのかを考える時、自分のクレジットカードに対するサービスニーズと利便性や優位性が深く関係してきます。
たとえばステータスを重視し、利用できる店舗などでの優位性やブランドの優位性を高めたいと思う人であればプロパーカードを持つことをお勧めします。それも通常のプロパーカードに落ち着かず上位カードであるアメックスのゴールドカードかプラチナカードを保有することをお勧めします。
どちらもアメックスで発行するよりも年会費が格段に安くなっている為、維持費だけみても非常に優位であるといえます。ステータスや店舗での優位性を重視しない人は提携企業が行う独自のサービスに重点をおき、自身のライフスタイルでもっとも活用する企業の提携カードを発行することでショッピングでの割り引き特典やキャンペーンを優先的に受けることができます。
しかしその分プロパーカードよりもブランドの優位性が少し劣ることとなります。提携先企業のサービスを重視するのか、ブランドホルダーの持つ効力やサービスを重視するのかでどちらのカードを持つべきか異なってきますが、そういった意味合いもあり現在国内ではクレジットカードの二枚もちという形態が主流となっています。
アメックスプラチナのプロパーカードとJCBやVIZAの提携カードを持つことでどちらの面に対しても優位性を高めることができ、最近の提携カードは会費が無料のカードが主流である為、企業としても二枚もちを勧めています。
セゾンカードの市場稼働率の実態
セゾンの発行するクレジットカードが他の企業が発行するクレジットカードや提携カードと比べて優位な部分はカードの稼働率です。
近年急激に増えた提携カードは年会費が無料であることから多くの市場をつかみだしました。しかしクレジットカード本来の目的であるカードの利用が増えたかというと実際はあまり利用されておらず、契約した人はいまだに現金払いであることが多いようです。
こういった人たちがクレジットカードを発行する目的はカードの利用ではなく、企業が提供するサービスやポイントがメインにあります。たとえば楽天カードは発行すると5000ポイントが自動的に貸与され、そのポイントを利用してショッピングなどを楽しむことができます。そしてショッピングにおいて楽天カード決済ができるのですが利用者の多くはいまだに決済を現金として振込みや代引きといった手段を選んでいます。
安く買えるインターネットショッピングのサイトでは手数料がかかるクレジット決済を受け付けておらず、いまだに現金決済しかできないところもあり、クレジットカードの普及とインターネットの普及が思うようにマッチしていない現状も稼働率の低さを引き出しています。
しかしセゾンのプロパーカードに関してはセゾンコールセンターから新規会員に対しての挨拶コールなどを積極的に行うことでカードの稼働率を上げており、ユーザーがクレジットカードを自分にとって便利に活用できていることが伺えます。保有者の中にはカード決済に対してマイナスのイメージを持っている人もいる為、こういった電話での案内が保有者の利用意識を高めているといえます。
提携カードが市民には主流のクレジットカードとなり
セゾンだけでなくクレジットカードを発行する企業にとって提携カードは個人情報保護法のもとで顧客の情報を集める優位な手段であります。国際ブランドのプロパーカードであると年会費もかかり、サービスも充実していません。
しかし多くの企業が提携しているカードであれば提携先企業のサービスがクレジットカードに付帯しており、さらにクレジットカードの年会費が無料であるものが多く存在しています。その為に多くの消費者は年会費がかかるこれまでのクレジットカードから年会費がかからない提携先企業のクレジットカードを保有する流れが主流となってきました。
企業にとっても個人情報保護の観点からどうにか顧客情報を集め、ダイレクトに宣伝や促販を行いたいと考えていました。そういった中で金融業にかんする規制が行われ、個人の保護が進められました。金融業の規制によって全ての人に借金に対する制限ができ、所得が少ないと借金ができる金額が極端に少なくなりました。また主婦がクレジットカードを持てなくなるなどといった噂も飛び交うようになり、かけこむようにクレジットカードの契約を行う人が増えてきました。
そこで現在の提携カードはクレジットカードの年会費を無料にすることと、自社独自のサービスを付帯させたり、契約特典としてポイントを進呈したりして顧客の囲い込みにかかりました。この時代の流れが市民のカードの多くを企業との提携カードとした根源にあり、無料のクレジットカードが主流になっていると言えます。
プロパーカードで目指すステータス
クレジットカードには企業と手を組んだ提携カードと国際ブランドだけのプロパーカードがあります。クレジットカードを発行する形態として提携先企業なのか、国際ブランドなのかといった大きな違い以外にクレジットカードとしての差はあまりないのですが、それぞれのクレジットカードには持つ意味というものがあります。
プロパーカードにおいては、カードのブランドによって持つ意味がかわっており、JCBやVIZAの場合は提携カードとして保有する事が良いかと思われます。しかしアメックスカードにおいては前述のような提携カードが良いとは一概に言いきれず、ステータスカードとして国際的に優位である為にはプロパーカードとしてステータス上位のカードの保有を目指すことが良いかもしれません。
セゾンの発行するアメックスカードは年会費も比較的安く、誰もが保有できる可能性を秘めています。そしてステータスカードの特徴である上位へのランクアップ条件であるゴールドカードの利用歴からプラチナカードへの招待といったプロパーカードの唯一の特徴であるブランド側からの選択がまた一つ、ステータスをもつユーザーにとっての醍醐味でもあります。
アメックスのカード招待への基準はゴールドカードで毎月いくらの使用があるのかということが基準で、月に50万から100万円をクレジットカードで利用していると、一年程したらプラチナカードへの招待がくるかと思います。プラチナカードになる事で当然年会費は上がりますが、選ばれた者だけが受ける至福のサービスを得る権利が勝ち取れたということになり、人によってはこのステータスを目指してプロパーカードを選ぶ人も少なく無いようです。